BASFジャパンはこのほど、植物ステロールエステルのシステマティックレビュー(SR)を完了し、機能性表示食品対応素材としての提案を強化している。剤型は、パウダーとオイルで、無味無臭のため、多様な食品に対応できるという。
植物ステロールエステルは、コレステロールの吸収を抑制することが期待される成分として、特保制度でも認められている。くるみやごまなどの種実類やコーヒー豆、番茶などの茶・コーヒー類など、様々な植物に含まれる。
同社によると、「特定保健用食品」に関するアンケート調査で、トクホ製品を購入するときに意識する機能・効用でコレステロール訴求を挙げる消費者が最も多く(44.6%)、“脂肪に関する機能”より需要があり、リピート性があるという。また「30代以上の約3割がコレステロールを気にしている」という調査結果も出ているという。
今後、同社で所有している機能性原料についてもSRを検討していくとしており、「国内市場のニーズに合わせ、機能性表示への対応を進めていきたい」とコメントしている。