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【特集】β-グルカン 機能性表示食品の登場で認知拡大に弾み


市場拡大に期待感

 大麦やオーツ麦、パン酵母、黒酵母、キノコ類などに含まれる多糖類群を指す「β-グルカン」。食品の機能表示が先行する欧米では2000年代からFDAやEFSAによって「冠動脈疾患リスク低減」、「コレステロールや血糖値の上昇抑制」、酵母由来β-グルカンでは「免疫サポート」など多岐にわたるヘルスクレームが認められ、その高いエビデンスがいち早く認知されている。


 国内では昨年スタートした機能性表示食品制度で、大塚製薬や永倉精麦、はくばくなどが大麦β-グルカンを関与成分とした商品で届出受理。スーパーマーケットをはじめとした一般流通でも“大麦β-グルカン”の文字が並ぶようになり、消費者の目に触れる機会が増加。β-グルカンの認知拡大に大きな期待が寄せられている。一方、酵母系β-グルカンを取り扱う企業では、「免疫領域」での届出を目指す。抗疲労や抗ストレスなど限定的な表現となるが、すでに届出を実施している企業も出てきており、受理されればさらに注目が集まると予想される。新制度を追い風に、実力素材β-グルカンの市場拡大が大いに見込まれている。

エビデンスベースの実力素材
国内市場では認知拡大がカギ

 β-グルカンは、1940年代にパン酵母の細胞壁から発見されたのがはじまり。食物繊維の一種である「β-グルカン」は、大別して「免疫」と「メタボリックシンドローム」に対する作用が期待されており、大麦やオーツ麦などから抽出されるβ-グルカンは「β-1,3-1,4結合グルカン」、パン酵母・黒酵母など酵母類やキノコ類から抽出されるβ-グルカンは「β-1,3-1,6結合グルカン」と呼ばれる。生体防御機能や腸管免疫機能に関連する機能性研究が数多く実施され、その歴史は古い。1960年代からβ-グルカンに関する免疫作用について検証されてきたが、2000年以降、β-グルカンの特異的な受容体が発見されてから世界中で機能性研究が加速。現在、世界では注目度が極めて高い・・・
(詳しくは9/7発行・第1603号で)



便通改善などエビデンスを保有
パン酵母β-グルカンの提案進める
オリエンタル酵母工業
「Wellmune®」機能性表示で届出
”抗疲労”、”抗ストレス” テーマで受理間近
龍泉堂
健康志向食品、スムージー等にも最適
大麦βグルカン『Valechol15』を提案
ヘルシーナビ
10年を超えるロングセラー
βグルカンサプリ『イミュステル』
イムダイン
大麦由来、黒酵母由来のベータグルカンをラインアップ
機能性表示食品届けのサポートも
ADEKA



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