複数社が準備中、期待高まる機能性表示
納豆由来の機能性素材（ナットウキナーゼ、ビタミンK 2 、納豆菌）が国内外で注目を集めている。市場を牽引するナットウキナーゼは、昨年に起きたアジア圏観光客のインバウンド需要こそ落ち着いたものの、「発酵食品由来」「体感性」「データ充実」から安定市場を形成する。業界団体の日本ナットウキナーゼ協会は、「血栓予防」に向けた普及・啓発活動をTVCMなどで積極的に展開。認知向上につながっている。
また近年は、海外向けの供給量が好調で、トップサプライヤーの日本生物.科学研究所は、中国を中心に海外への供給が前年比二ケタ増を達成。大和薬品も海外向け製品のブランド化が進む。さらに、複数社が機能性表示食品制度に照準を合わせた準備を進めており、さらなる市場拡大の起爆剤として期待感が高まっている。骨質強化やロコモ訴求のビタミンK 2 や、整腸・抗メタボ訴求の納豆菌もエビデンスに裏付けされた機能性素材として原料サプライヤーは、活発な提案を進めている。
ナットウサプリ、定番アイテムに
ナットウキナーゼ、認知は3割強
日本の伝統発酵食品である納豆由来の機能性素材は、ナットウキナーゼ、ビタミンＫ ２ （メナキノン- 7 ）、納豆菌の 3 成分が代表格。市場を牽引するのはナットウキナーゼ。ナットウキナーゼの血栓溶解作用が1980年代に発見されて以降、血液の凝固・線溶系に対する影響や血液流動性改善に関するデータ蓄積が進んだ。「発酵食品由来」「体感性」に「データの充実」も加わり、製品採用が増加している。
ディーエイチシー、小林製薬、オリヒロなど大手メーカーのサプリメントシリーズでは、ナットウキナーゼ配合サプリメントは、定番商品にラインアップされている。小林製薬は、昨年度の外国人旅行客向けの売上げが前期対比の 2 倍近くに伸長。『熱さまシート』のほか、サプリメント『ナットウキナーゼ』などが大きく貢献した。今年度もサプリメントシリーズ・・・
（詳しくは10/19発行・第1606号で）
納豆菌培養エキス、海外供給が拡大
機能性表示食品の準備中
日本生物.科学研究所
納豆菌由来のビタミンK 2
骨づくり素材としての認知向上へ
J-オイルミルズ
ナットウキナーゼ活性、2万FU/g以上で規格化、
機能性表示への対応も
オルガノフードテック
精製納豆菌培養物
海外医師からもブランド認知
大和薬品
抗メタボ訴求
納豆菌発酵エキス『DC-15菌エキス末』
備前化成
医薬品で40年の実績、『納豆菌末』
『乳酸菌末』との組合せ提案も
目黒研究所
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