アルコール・二日酔い・肝機能対策の代表格として、一大市場を形成するウコン。「ノンアルコール飲料の台頭」「若年層を中心とした飲酒人口の減少」「飲酒のライト化」を要因に、成長は鈍化したものの、「高単価化」「大手続々参入」を背景に、末端ベースで350億円市場を形成している。ウコン市場の核となるドリンク分野では、累計10億本超えの販売実績を持つ『ウコンの力』(ハウスウェルネスフーズ)がシェア6割をキープする一方で、「ヘパリーゼWシリーズ」(ゼリア新薬)が猛追、2強状態が続く。サントリー食品インターナショナル、日本コカ・コーラ、キリンビバレッジ、佐藤製薬など、大手各社がウコンドリンク市場に続々と参入を果たしているが、苦戦を強いられているケースも。
成熟期に入ったウコン市場拡大のキーとなりそうなのが、「機能性表示食品」と「抗炎症サプリメント」の開発。前者については、『肝臓の健康にセラクルミン』(セラバリューズ)が受理されており、「現在、新たな機能性で申請中」とする大手通販企業もある。後者については、米国では、クルクミンの抗炎症作用が評価され、ジョイントサポート素材として市場を築いていることから、日本においても抗炎症対策でウコン(クルクミン)の需要が喚起されつつある。
ウコン米、ウコン卵など、裾野広がる
ウコン市場350億円の内訳としては、ドリンクタイプが 6 割を占め、サプリメント(粒・顆粒)、茶製品などが続く。家畜分野でもウコンの機能性が評価され、ウコンを飼料に混ぜ込むことで、栄養強化を図った「ウコン卵」をはじめ、「ウコン米」「ウコン豚」「ウコン牛」なども登場しており、それらを含めると、「すでに市場規模は400億円を超えている」という指摘もある。
ウコンがブレイクしたのは98年前後、02年には“沖縄ブーム”が追い風となり、さまざまな形態のウコン商品が上市され、化粧品分野における「琉球コスメブーム」もリンクし、02年には100億円を突破した。その後、04年の『ウコンの力』の上市以降、相次ぐ大手参入、販売チャネルの拡大、高単価化などが市場を押し上げ、今回の集計では、ウコン市場は350億円規模であることがわかった。
とはいえ、オルニチン、アラニンなど、・・・
(詳しくは11/2発行・第1607号で)
クルクミンの多機能な機能性を提案
サビンサジャパンコーポレーション
無農薬栽培の沖縄県産ウコンを供給
NANO化技術応用のOEM供給にも対応
金秀バイオ
抗炎症作用発揮のクルクミン「メリーバ」
論文18報、機能性表示に対応
インデナジャパン
各種ウコン原料の安定供給体制を構築
漢方処方応用のプレミックス提案も
日本粉末薬品
セスキテルペンを規格したウコン原料
カキ・ノブドウなどの肝機能対応素材も
丸善製薬
ウコンのターメロンに認知症予防作用
稲畑香料
沖縄産ウコン41年、一貫体制を構築
独自ウコン『沖縄皇金(おうごん)』も注目
沖縄長生薬草本社
高吸収性クルクミノイドを供給
抗炎症作用で引き合いも
セティ
独自技術で分散加工したクルクミン製剤
ハンドリングなども評価
横浜油脂工業
黒ウコン抽出物「SIRTMAX」
機能性表示対応で原料供給本格化
常磐植物化学研究所
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