協和発酵バイオ㈱（東京都千代田区、 03-5205-7300）では、世界的な需要の高まりを背景に、国内外でのアミノ酸供給に一層注力する。Ｌ-グルタミン酸の工業生産に世界で初めて成功してから60年、同社はその歴史を“アミノ酸発酵の歴史”と位置付けており、この間に培った知見を生かした事業を推進。世界有数の菌株ストックを武器に、アミノ酸発酵のパイオニアとして、健康に役立つ有用物質を市場に送り出す。

　同社では1956年、世界初となるＬ-グルタミン酸の工業生産に成功。これがアミノ酸発酵という一大事業の礎となり、以来60年にわたり、多品種のアミノ酸の工業化を実現させてきた。1958年に工業生産された必須アミノ酸のリジンのほか、近年ではオルニチンやシトルリンなど、新時代のアミノ酸の供給を行っている。
　強みは世界有数の菌株ストック。「協和発酵バイオの歴史＝アミノ酸発酵の歴史」との認識のもと、キーテクノロジーである“発酵”技術を駆使し、国内外の需要に対応していく方針だ。
　同社のマザー工場である山口事業所（防府市）をはじめ、米国、中国、タイの 4極体制を整え、厳格な品質管理の下、医療輸液用途、ヘルスケア用途のアミノ酸を世界市場に向けた供給を行っている。近年注力しているアミノ酸はシトルリン、オルニチンなど。どちらも“発酵”技術を活用している。
　独自の発酵法で高純度化を実現したシトルリンは、N O（一酸化窒素）の産生を促す点が最大の特長。N O の産生は血管のしなやかさを促し、美肌、冷え、スポー・・・
（詳しくは11/2発行・第1607号で）