“冷え”対策市場が熱を帯びてきた。これまで冷え性(症)は女性特有の体質・症状と言われてきた。ところが最近は男女を問わず深部体温が低い“冷え”が増加している。これら冷えは無自覚であるケースが多く、“隠れ冷え”と呼ばれている。現在、国民の7割がこの“冷え”を抱えている。こうした背景を受け、ゲルマニウム温浴や岩盤浴が活況を呈しているほか、冷え体策商品でも遠赤外線を放射するサポーターや肌着類、マットなど寝具類の分野で、新たな素材が目白押しだ。さらに冷え対策を訴求したサプリメントも増加傾向と、明るい話題が絶えない。冷えは老化のシグナルとも言われており、冷えの改善は、不眠やダイエット、癒しなどさまざまな分野とリンクする。医療業界や美容業界も冷えに注目し始めており、今後、冷え対策市場は一大マーケットに成長する可能性を秘めている。