11月、厚労省は「平成27年国民健康・栄養調査」の概要を発表した。「日本人の食事摂取基準」で示された栄養素の推奨量などと照らし合わせると、カルシウム、亜鉛、カリウム、ビタミンA、Cなど、ビタミン・ミネラル類の欠乏状態が続いていることがわかった。カルシウムの充足率は各世代で推奨量の6~8割程度で慢性的な摂取不足に。40・50代はこの20年で摂取量は100mg以上減っていた。
また今回、重点項目として栄養バランスのとれた食事、適正な休養の確保などについても調査。主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の頻度は、若い世代ほど低い傾向にあり、朝食の欠食率も20~40代男性、20代女性で2割以上に及んだ。若い世代の栄養バランスの偏りが進んでおり、食生活改善の見直しが迫られる。
不足続くビタミンA・C、
女性は亜鉛の欠乏目立つ
調査は昨年11月に5,327世帯を対象に実施、有効回答を得た3,507世帯をまとめたも の 。 栄 養 素 等 摂 取 状 況 に つ い て は 、7,456人(男性3,502人、女性3,954人)のデータを解析した。
摂取量の平均値をみると、ビタミンCで成人の推奨量100mgを下回ったのは男性では20代(71mg)、30代(70mg)、40代(75mg)、50代(88mg)。女性は20代(74mg)、30代(69mg)、40代(78mg)だった。
ビタミンAの推奨量をみると男女とも各世代で不足しており、20代の男性は 6 割、女性は 7 割程度の充足率だった。
女性で15歳以上の推奨量が650mgのカルシウムは、前回調査に比べ、各世代で上回ったものの、引き続き、各世代で推奨量を下回る結果となった。
昨年から栄養機能食品として「血圧」に関する表示が認められたカリウムも男女共に20・30代で不足に。女性では亜鉛は各世代 7 mg台で、70代を除く世代で推奨量を下回るなど慢性的な摂取不足となっている。
また今回、調査方法の変更で個人の摂取量把握が可能になった平成 7 年~27年までの性別・年齢別の栄養素摂取量の年次推移を公表。まとめたのは20歳以上の・・・
(詳しくは12/7発行・第1609号で)
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