日本に登場して約30年の歴史を持つ霊芝。その体感性、ブランド力に加えて、長い食経験からなる信頼性が年配層を中心に圧倒的な支持を得ている。近年は、アガリクス.bをはじめとしたキノコ類の台頭やキノコ類以外の免疫系食品素材の増加。その一方で、霊芝についての機能性データ蓄積の遅れ、絞りきれない訴求点――などの要因により、精彩を欠く展開が続いている。とはいえ、一連のキノコの健康被害やバイブル本騒動などによるイメージ低下の影響はほとんどなく、市場は前年並みの流通量で踏み止まった。各社、市場回復を図るべく機能性研究、新商品開発、海外進出、医療ルートへの模索――など、様々な取り組みを行っている。