健康・長寿研究談話会主催の「第15回ホスファチジルセリン研究会」が先月18日、都内で開催された。特別講演で東北大学大学院薬学系研究科の青木淳賢教授は、「免疫抑制機能を持つ新規リゾリン脂質メディエーターリゾホスファチジルセリン」と題し、アシル基を1 本有するリン脂質「リゾリン脂質」の一種であるリゾホスファチジルセリン(LysoP S)の薬理機能や最新の研究成果について解説。
Lyso P S の薬理効果についてin vitoroではマスト細胞の脱顆粒促進、T 細胞増殖抑制、PC12細胞突起伸長促進、繊維芽細胞遊走促進、in vivoではEAE抑制、肝炎抑制などを挙げ、その機能性はホスファチジルセリン(PS)よりも高いとした。
またLyso P Sは炎症部位やがん組織内で産生され、リンパ球の動態を制御する重要な因子であることが分かってきたこと、LysoP S の前駆体はP S であり、P S の摂取はリンパ球の動態の制御を通じ、免疫が調整され、がんやアレルギーに影響がある可能性があることを紹介した。
一般講演では、ビーエイチエヌ㈱の野崎勉氏が「大豆由来ホスファチジルセリンの機能性表示について」と題し、リパ・・・
(詳しくは12/7発行・第1609号で)
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