「青汁」「ロコモ」「美容」市場に照準

　各種ビタミン、ミネラルを豊富に含有し、ビタミン類では動脈硬化予防への有効性が示されている葉酸、ビタミンB6をはじめ、植物類では稀有なビタミンＢ 12 を含むクロレラ。高い栄養価を有していながらも、「クロレラ＝錠剤」のイメージが市場拡大のネックになり、「青汁・スムージー市場」「（美容・アイケア・ロコモ対策などの）大型市場」へのアプローチが進んでいないのが現実だ。そこにクロレラ市場再興の道がある。米国でのブーム到来、藻活売場の展開によるチャネル拡大、機能性表示申請――など、明るいニュースも出始めている。

青汁・スムージー市場を狙え

　クロレラ市場再興のポイントは、錠剤主体から青汁・スムージー原料へのシフトチェンジにある。豊富な栄養素を有していながらも、「クロレラは錠剤で」の固定イメージがネックとなり、「スーパーフード」「青汁」「スムージー」などのアップトレンド分野での採用が進んでいないのが現状だ。
　素材自体の認知が下がりつつあることもあり、新たな用途開拓が進んでいないクロレラではあるが、“天然のマルチビタミン・ミネラル・アミノ酸素材”として、その栄養成分は特筆すべき点が多い。
　ミネラル類ではカルシウム・リン・カリウム・ナトリウム・マグネシウムなどのマクロミネラルと、亜鉛、銅・鉄などのトレースミネラルをバランスよく含有している。そのほか、アミノ酸類やn3系脂肪酸も含有する。
　ビタミン類では、葉酸（1.4mg／100g）、ビタミンB 6 （2mg／100g）、ビタミンＤ、ビタミンＥを含有。最大の特長は、植物類では稀有なビタミンB 12 （0.22mg／100g）を含む点だ。
　クロレラは、赤血球の生成、精神疾患に有効な「葉酸とVB 12 の同時摂取」が可能な天然素材であることが大きな差別化ポイントとなる。VB 6 については、厚労科学研究の大規模コホート研究・・・
（詳しくは1/4発行・第1611号で）