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【特集】スーパーフード最前線 女性支持受け定着、”進化系”提案も活発化

ココナッツオイルの大ブレイクを契機に、最近の食品市場を席巻してきたスーパーフード。女性を中心に認知度は高く、えごま、アマニ、チアシード、キヌアなどは広く浸透している。今年の注目商材は、アセロラやビーポーレン、米ぬか油をはじめとした植物油など改めてその価値が見直されている素材から、プラントウォーターやカカオニブ等これまであまり馴染みのなかった新規素材まで幅広い。一方で、爆発的なブームが落ち着いたスーパーフード市場での新たな打ち出し方を模索する企業も多く、消費者にとってより便利で取り入れやすい形に加工した“進化系”での提案など新たな取り組みも進んでいる。親和性あるオーガニック・ナチュラル市場は、大手参入や取扱い店舗の増加など活気づいており、これを追い風にスーパーフード市場のさらなる拡大が期待されている。

健康産業新聞1613スーパーフードアセロラ、ビーポーレンに再脚光  カカオニブなど新規素材も続々 

2014年に一大ブームを巻き起こしたココナッツオイルを皮切りに、日本で広く知られる言葉となった「スーパーフード」。もともと1980年代に北米の食事療法を研究する医師や専門家らが「栄養価が高く、健康に有効な食品」「特定の栄養・有効成分を突出して多く含む食品」をスーパーフードと呼んだことが始まりで、近年、海外の人気モデルや女優がSNS等で発信したことで、世界的に広がることとなった。

日本でも、ブーム以前から国内流通していたアサイーやチアシード、スピルリナ、マカ、えごま、アマニなどが、スーパーフードという新たな価値を付与され、健康・美容意識が高い女性層を取り込み定番化。これに続けとばかりに、ヘンプ(麻の実)やバジルシード、タイガーナッツ、アマランサス、テフなどの新規素材も次々と登場した。スーパーフードの普及活動に取り組む日本スーパーフード協会が発表した2017年春夏のトレンド予想にランクインしたカカオニブやプラントウォーターといった日本ではあまり馴染みのない商材、日本でまだ流通していない海外素材なども、虎視眈々とブレイクを狙っている。また、日本古来の……

定番化で落ち着く市場 メーカー各社の次なる取り組みは

 引き続き女性を中心に関心を集めるスーパーフードだが、すでに“定番”となったことで、市場は落ち着きを見せはじめている。これを打破するために、新規素材の発掘・投入に注力する企業や新たな打ち出し方を模索するメーカーなど、各社さまざまな取り組みを行っている。

スーパーフードは、目新しい素材であるがゆえ、食べ方や扱い方で悩む消費者も多い。そのため、パッケージにレシピを記載したり、分包タイプにして手軽に適量が取り出せるようにしたり、商品にスプーンをつけて……

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