訪販ルートに緊急事態
各社新たな販路構築に注力
消費者の「安全で美味しい水」、「健康に良い水」に対するニーズの高まりを背景に成長を遂げてきた浄水器や整水器などの水関連機器市場。浄水器の普及率は大都市圏で約5割、全国規模でも約3割と、水関連機器は家庭用品の一部としての地位を確立している。消費者ニーズに対応して、市場にはバリエーション豊富な商材が相次いで登場している一方で、差別化競争による勝ち組・負け組の二極化が顕在化し始めている。なかでも約600億円市場を持つ訪販ルートでは、特定商取引法関連による昨年来の販売規制強化に加え、今月からは全国信販協会による自主規制により、与信が認められないという緊急事態が起こっている。2007年夏商戦は、勢力図に大きな変化が見られるシーズンとなりそうだ。