㈱ファンケル（横浜市中区）は先月、昨年10月にリニューアルしたファンケル美健千葉工場を報道関係者に披露した。ファンケル美健千葉工場は、同社の顔ともいえる無添加化粧品の製造をメインに手がける主力工場。サプリメント需要の高まりを受け、昨年10月には5棟あるうちの 1 棟を、『えんきん』や『カロリミット』などの主力サプリメントを製造するサプリメント棟に改修して稼動開始した。同社では、化粧品とサプリメントを一手に製造する“ハイブリッド工場”として位置づけている。

　工場内には随所に最新システムを導入。製造エリア内への立ち入りは、静脈認証システムで管理を行う。入室者の制限はもちろん、スタッフの入退室も全て記録するほか、工場内にある複数設置しているカメラでのモニター映像を集約してチェックすることも可能になっている。
　工場内では、バルク（原料）を密閉状態で輸送するクローズドシステムを化粧品、サプリメント両工場で採用。工場内の各工程に輸送する原料は外気との接触を防ぐため、特殊配管パイプを使用するほか、原料投入タンクをそのまま混合機として利用する（容器混合）を採用し、原料の品質管理に努めている。また、化粧品製造ラインでは乳液剤など雑菌の増殖に弱い製剤を扱う箇所はクリーンルームのレベルを高めており、医薬品の点眼薬や注射薬を扱う設備と同レベルのクリーンルームクラス100を導入するなど、健食メーカー・・・
（詳しくは2/15発行・第1614号で）