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【特集】酵素・酵母食品 市場は前年比4%増の530億円に


爆買い失速の影響は限定的か

 2016年の酵素・酵母食品(植物発酵食品市場)は前年比4%増の530億円に。ひと頃の勢いは鳴りをひそめたものの、8年連続で成長を遂げた。植物発酵エキスを用いた腸内環境改善、美容、ダイエットは健康意識の高い消費者に定着しており、国内では根強いリピート率を誇っている。食系、通販、薬系、エステサロン、MLMなど販路を選ばない商品として認知されているが、訪日観光客のインバウンド特需が一服したことにより免税量販店、ドラッグストアなどの売り上げは減少した。他の健康食品の例にもれず、インバウンドから中国、韓国、台湾、マレーシア、インドネシアなどの地域への輸出が増加傾向に。堅調な国内需要に支えられる一方で、海外からの引き合いも活発になっている。酵素・酵母食品市場の現状をリポートする。



「ファスティング」「スーパーフード」
など追い風に成長

 酵素・酵母食品は定番の健康食品素材として市場に定着。若年層から中高年まで幅広い年齢層を取り込み、一層の成長を遂げている。30年近く前に起こった酵素ブームと違い、従来の飲料やペースト製品に加え、スムージーやスーパーフード、青汁との組み合わせなどアプリケーションは多種多様に。健康意識の高い人たちにとってはライフスタイルを構成するマストアイテムとして浸透した。市場が急成長したのは、2011年ごろから注目されはじめた「ファスティング」や「プチ断食」がひとつの契機と考えられている。20~30代の女性の支持を得たことで、市場は 2 ケタにさらには30%以上という高・・・

各社海外輸出が好調
メイド・イン・ジャパンの信頼厚く

 店販ルートではここ数年、薬局・薬店やドラッグストアでスムージータイプやペースト、カプセル・タブレットといった商品が好調だった。しかしながら中国政府の関税引き上げなどを理由に、中国人訪日観光客の購入額が大きく減少。14年10月に食品や化粧品などの消耗品が免税対象に加わって以降、大幅な伸びを続けていた訪日観光客の“爆買い”は予想外の形で幕を閉じてしまった。POSデータによると酵素・酵母食品の売り上げが4割程度まで落ち・・・
(詳しくは2/15発行・第1614号で)




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