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どうなる新ガイドライン、公表は年度明けか


機能性表示でシンポ、エキス・糖質で大胆予測も

 機能性表示食品制度の積み残し検討会の報告書を踏まえて、新たに対象となる糖質やエキスなどの扱いを示す改正ガイドラインの公表は、年度明けになる公算が強まっている。5月頃とみる向きもあるが、すでに糖類等で届け出に向けた準備も始まるなど、各社は制度改正に向けて始動。詳細を示すガイドラインの中身に注目が集まる中、健康食品産業協議会の協力で、業界の声を集める本紙主催シンポジウムが2月15日、東京ビッグサイトで開かれ、開発担当者など多数が駆けつけた。シンポでは、安全性や同等性などの基本事項に加え、懸案の糖質・エキスなどのガイドラインはどのようになるのか、活発な討議が行われた。1.2兆円の健食市場の大半を占めるエキス製品に道が開かれるか、規制改革会議による制度のフォローアップの動きも2月下旬にあり、注目される。



溶出試験、「出荷時毎回」必須ではない

 昨年12月に検討会報告書がまとまり、機能性表示食品制度の改正ガイドラインは企業を含めた有識者の意見を聞いたうえで策定する方針が示された。業界の主要 7 団体で構成される健康食品産業協議会は、消費者庁が企業にとって実効性あるガイドラインの策定を目指す中、業界の声を反映させるべく内部での検討を始めた。
 本紙主催のシンポジウムには同協議会事務局長の小田嶋文彦氏のほか、森下仁丹・研究開発本部の河原有三氏、森永製菓・研究所の西村栄作氏、森永乳業・素材応用研究所の関信夫氏らが登壇。改正ガイドラインの大胆予測を含めた活発な討議が行われた。
 小田嶋氏は冒頭、エキス等のガイドラインへの追加作業だけでなく、ビタミン・ミネラルについても、栄養機能食品制度で別途検討するため注目する必要があると指摘。業界から対応が難しいとの声が挙がる溶出試験については「出荷時に毎回行うことが必須とされているわけではない」と説明した。同等性については形状に応じた実際的な方法をガイドラインで規定すべきと提言した。

RJ、クロレラなどにチャンスも

 シンポでは事例研究として、改正によって拡充される可能性のある成分を検証。最終的には改正ガイドラインの確認が必要としつつ、「青汁、クロレラ、ローヤルゼリー、プロポリスなどは、条件が整っていれば可能性あり」との展望が示された。
 エキスについては、西村氏が「分析項目の妥当性について業界案を提示する必要が・・・

糖質等も油断できず

 フラクトオリゴ糖やL-アラビノースなど、エキスに比べて追加対象候補が絞り込みやすい「糖質・糖類」についても検証。主としてエネルギー源となる「ぶどう糖、果糖、ガラクトース、しょ糖、乳糖、麦芽糖及びでんぷん等」は対象外となるが、関氏は、最後に“等”がつい・・・
(詳しくは3/1発行・第1615号で)




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