フコイダン市場、85億円を突破
EBS商品の開発が加速
大手参入に加え、一般食品や育毛剤、化粧品の登場により、認知向上が本格的に進むフコイダン。メインチャネルの通販、ネットワーク、薬系では、錠剤、エキス、顆粒などのサプリメントが定番商品としての地位を築く一方で、EBS(Evidence Based Supplement)商品としての提案も活発化、市場規模は85億円を突破している。市場拡大に伴い、原料サプライヤーでは、数種のフコイダンを組み合わせたブレンド品や新規の海藻由来品を上市。また、味・においのマスキング、吸収性向上等に関する研究に取り組むなど、汎用性の高い原料開発を進めている。「由来によって構造や機能性が異なる」とされているフコイダンではあるが、先月開催された薬学会、農芸化学会では、多角度からの研究成果が報告されるなど、由来別のバックデータも充実しつつある。海外市場への波及も期待されるフコイダン市場は今、成熟期を迎えようとしている。