血栓予防の大型素材として台頭
複合素材多様化で差別化進む
日本人の死因第2位の心疾患のうちおよそ9割は心筋梗塞で、第3位の脳血管障害のおよそ7割が脳梗塞といわれている。いずれも血栓症であることから、これを一つの疾患として捉えると、その死亡者数は死因第1位のがんに迫る数になる。そのため、市場では、血流改善を訴求した健康食品開発が活発に行われている。血中に存在し線溶系を活性させるタンパク質分解酵素・t-PAと類似の働きが確認されたルンブルクスルベルス(LR)もそのうちの1つだったが、近年では血栓予防素材の代表格に成長している。