「CITE Japan2017」過去最大規模で5月31日開幕
化粧品市場にビジネスチャンスが到来している。化粧品には、コラーゲンやヒアルロン酸、セラミド、プロテオグリカン、プラセンタ、機能性植物油など、健康食品に馴染み深い素材が多く、内外美容やインナービューティー、オーガニックコスメといった観点から、健康食品と化粧品を併売するケースも増えている。製品の安全性や有用性、消費者への訴求方法、店販と通販、訪販における商品特性など、健康食品の事業展開と類似する点から参入は多く、「いい商品が必ずしも売れるわけではない」という点もある。今年は、業界団体主催では国内最大の化粧品産業技術展「CITE Japan」も5月31日よりパシフィコ横浜で開幕。技術発表会も、一般的な学会で報告されることのないメーカー直の発表を含め約150本を予定しており、新たなトレンドとなる原料や製造技術の登場が期待される。
洗顔・美容液、過去5年連続で伸長
化粧品市場に拡大の兆しが見られる。経済産業省が先ごろ公表した平成28年生産動態統計(年計)によると、2016年の化粧品販売金額は 1 兆5,236億2,500万円(前年比1.1%増)と微増ながらも、4 年連続で伸長。全体の約半分を占める「皮膚用化粧品」が7,174億6,000万円(同1.6%増)となり、洗顔クリーム・フォームと美容液は、平成23年以降、年々売上金額が拡大している。
サンケア用コスメも増加傾向に
また、ファンデーションやリップクリーム、アイメークアップなどの「仕上用化粧品」は3,132億600万円(同3.6%増)となり、安定しているようだ。一方、「特殊用途化粧品」は860億2,200万円(同0.5%増)と横這いだが、平成23年以降、年々金額が拡大。約 6 割を占める「日やけ止め及び日やけ用化粧品」は、平成23年に320億9,300万円で、今回の507億2,900万円にまで年々拡大が続いている。
異業種の参入相次ぐ化粧品市場
洗顔クリームや美容液、セットローション、サンケア用コスメが伸長した要因のひとつに、2011年の抗シワ表示解禁や、2013年に登場した紫外線A波(UVA)に対・・・
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