「大麦」と「腸」の研究進む
食後血糖値の上昇抑制やコレステロール値の低下、整腸作用など様々な健康効果のある大麦。昨年は健康情報番組で「もち麦」が取り上げられ、欠品が相次ぐなどの大ブームに。今年に入ってもその勢いは止まらず、もち麦関連製品の売り上げは絶好調だ。機能性表示食品は届出受理製品が10品目を超え、今後もさらに増える見込み。また、この春には高機能大麦を配合した新製品も多数上市され、大麦への注目度はさらに高まりそうだ。
「もち麦」大ブーム継続中
人類が最も古くから栽培している作物の一つとされる大麦。日本では縄文時代後期に伝わり、主食、加工食品、醸造用と様々な形で活用されている。
最近では、「美味しさ」と「健康効果」から大麦の価値が見直され、若い世代にも認知が拡大。炊飯用途、製菓・製パン、製麺など幅広く商品開発が進んでいる。
昨年は各種メディアで大麦の機能性がクローズアップされ、なかでも「もち麦」(もち性の大麦)が大ブレイク。その後も相次ぐテレビ放映の影響で品薄状態が続く。精麦最大手の㈱はくばくでは、もち麦が前年比400%以上、精麦関連製品が同・・・
“スーパーフード”切り口に提案
料理教室で大麦レシピも
近年、大麦はスーパーフードとしても注目を集めている。国産雑穀を主原料とする各種PB製品やOEM供給が好調の種商㈱では、胚芽押麦をはじめとした 9 種の素材をブレンドした『SUPER FO・・・
大麦β-グルカンに世界が注目
機能性表示食品も続々
大麦に関して世界的に機能性研究が進み、豊富に含まれる水溶性食物繊維(β-グルカン)が様々な健康効果をもたらすことが明らかとなっている。
2006年には、アメリカFDA(食品医薬局)が「冠状動脈心疾患のリスク低減」の表示を許可したことを皮切りに、その流れは世界的なものへ。EFSA(欧州食品安全機関)が「コレステロール低下」「食後血糖値上昇抑制」「排便促進効果」の健康強調表示を認め、カナダ、豪州・ニュージーランドと続いた(表)。
国内では2013年に(公財)日本健康・栄養食品協会が、①コレステロールの・・・
キーワードは「腸」
機能性大麦配合の新製品多数上市
昨今、「腸内フローラ」「腸内環境改善」といったキーワードが消費者に浸透。「腸」への関心が高まっている。
㈱はくばくでは、腸内環境デザインのバイオベンチャーである㈱メタジェンと大麦摂取時の腸内環境変動を評価する共同研究を進めている。
昨年設立の『腸の奥から健康を考える研・・・