機能性表示、「疲労」「メタボ」対応に関心
健康と食品懇話会は「2016健康食品に関する消費者調査」の結果を発表した。健康食品を週1回以上の利用者のうち、1年以上の継続利用は5割以上で、健康食品が普段の生活の中に浸透している。「マルチビタミン」「DHA・EPA」「グルコサミン・コンドロイチン」「ブルーベリー」などの利用が多く、20、30代は「薬局・ドラッグストア」、50代以上は「通信販売」での購入が多かった。同調査では機能性表示食品に関する調査も実施。機能性表示食品で改善したいことは「疲れやすさ」や、「コレステロール」「中性脂肪」などのメタボ関連が多かったほか、女性では、「お肌の調子」「冷え性」を挙げる回答も目立った。一方、トクホと比較した質問では「どちらともいえない」という回答も多く、まだ明確な違いを理解していないことがうかがえた。
60代以上、8 割が「ほぼ毎日」利用
購入先は、年代で異なる傾向に
健食・消費者研究ワーキンググループでは、健康食品(事前調査で週 1 回以上、特定の健康食品を使用している人)を摂取している消費者を対象に、意識・実態調査を例年行っている。調査は昨年11月、20~70代の男女624人(男性:312人/女性:312人)を対象に実施した。
健康食品の利用頻度は、7 割以上が「ほとんど毎日(週 6 、7 回)」(75.7%)と回答。年代でみると、20~30代では60%台、40~50代では70%台、60~70代では80%台と、年齢が上がるにつれて利用頻度が高くなる。また、現在使用している健康食品の利用期間を聞くと、3ヵ月以上が 8 割以上だったほか、1 年以上も56.4%と半数を超えていた。60歳以上では 3 年以上の継続使用の割合が46.0%以上と高い数値を示した。
使用実態として、具体的な商品名を回答してもらい、サプリメントの種類ごとに件数を集計した結果、「マルチビタミン」「DHA・EPA」「グルコサミン・コンドロイチン」「ブルーベリー」が上位を占めた。特に70代では「グルコサミン・コンドロイチン」の利用が多かった。
購入のための情報入手先は、「インター・・・
機能性表示、女性は「肌」「冷え」に期待
消費者庁の情報HPは利用進まず
機能性表示食品に関する調査も実施しており、機能性表示食品を摂取して改善したいことは、「コレステロール」(27.7%)、「疲れやすさ」(27.1%)、「中性脂肪」(26.4%)、「体脂肪」(24.2%)がいずれも2 割以上だった。「眼精疲労」(19.7%)、「視力の低下」(17.3%)なども前回調査よりポイントが上昇した。男女別でみると、男性は、「血圧」「コレステロール」「中性脂肪」「体脂肪」といったメタボ関連の項・・・