健康産業オンライン

【連載31】「機能性表示食品」受理企業の戦略 ホットケーキで健康訴求分野に本格参入 

50~60代の取り込み強化へ

昭和産業㈱(東京都千代田区)は、大麦β-グルカンを機能性関与成分とした『大麦粉のホットケーキミックス』が受理されている。同製品の開発・発売にあたり新たなブランド「穀物スタイル」を立ち上げ健康訴求分野の拡充を狙う同社商品開発研究所 家庭用グループ グループリーダー・管氏、基盤技術研究所 機能・素材研究室・山本氏に話を聞いた。


 

―― 現在の受理、販売状況は
管氏 現在、『大麦粉のホットケーキミックス』(届出番号B201)の 1 品が受理されています。3 月 1 日に発売し、現在は一部店販、通販、自社WEBサイトで展開しています。制度開始以前から、機能性のある穀物を探し活用しようと研究開発を進めていました。そのなかで大麦粉を用いた商品の開発をスタートさせ、β-グルカンの健康機能性が機能性表示食品に合致していることから、新制度への対応にシフトしていったというのが経緯です。

―― 開発・届出で苦労した点は
山本氏 大麦β-グルカンの有効摂取量を考えると、大麦粉を多く配合する必要がありました。大麦粉を多く使うことでクセ、えぐみ、粘度のある食感など課題があり、“美味しいホットケーキ”を実現するのが大変難しく、試作を繰り返しました。当社は研究レビューでの届出でしたが、試作段階ではヒト試験も実施し、論文にまとめております。
また、消費者庁とのやり取りでは食べる量の「分かりやすさ」の点で指摘・・・

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