若年ユーザー開拓も市場回復のカギ
キャンディ、練り歯磨きなどライトな製品も続々
高い体感と機能性で、健康食品素材の中でも存在感の大きいプロポリス。最盛期の市場規模500億円には及ばないものの、300億円の安定した市場を形成し、通販・MLMなど無店舗販売チャネルでも売り上げ上位に入る定番アイテムとなっている。しかし、愛用者の高齢化が進み、市場縮小を懸念する声も。さらなる市場拡大のため、各社では若年層を中心とした新規顧客への訴求に注力し、敬遠されがちな特有の香り・味が解消されたキャンディーや練り歯磨きほか、化粧品、ペット商材などにもプロポリスを利用。また抗酸化作用や炎症抑制、免疫賦活作用などのプロポリスの機能に加えて抗アルツハイマー効果など認知機能に関するデータも続々発表しているされている。新規顧客開拓と新たな需要創造が、プロポリス市場回復のきっかけとなる。
高い知名度、豊富なエビデンス
代替医療分野でも積極活用
長い食経験があり安全性、有用性を併せ持つプロポリス。長年にわたり機能性研究が進められ、抗腫瘍作用、免疫賦活作用、中性脂肪抑制、総コレステロール低減、抗ウイルス、美肌、口臭予防、花粉症対策などの抗アレルギー作用など豊富なエビデンスを背景に、代替医療分野でも広く活用されている。
プロポリスはミツバチが起源植物の新芽や樹液をかじりとり、自らの分泌物と混合し加工することで造られた巣材。有害な微生物など外敵から身を守る物質であることからフラボノイド類を多く含み、高い抗酸化能が注目されている。メインユーザーが60代以上のプロポリスは、エイジングケア系商材にも積極的に配合されている。
すでに多様な機能性が判明しているプロポリスだが、国内外の学会では毎年のように新たな研究データが報告されてい る。近年では「アルツハイマー型認知症 予 防 効 果 」「 ブ ラ ジ ル 産 プ ロ ポリ ス の 糖尿病発症予防効果」なども明らかとなっており、さらなる研究が進行・・・
ブラジル産がシェア80%超
各社独自ルートで安定供給
多数の化学成分を含むプロポリスは、ミツバチが集める植物の場所や 種類、気候条件、収穫時期、蜂の種類などにより異なるため、産地によりそれぞれ特長がある。プロポリス研究で先行するポーランド・・・
練り歯磨き、ペットフードなど
新たな顧客開拓で市場拡大へ
シニア層を中心に、長期間継続的に利用する愛用者が多い傾向にあるプロポリス。リキッド、スプレー、ドリンク、サプリメントなど様々な形態の製品が各社から販売されており、高価格帯ながら売上はいずれも堅調という。ただし、リピート率の高い商材だけに、愛用者の高・・・