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【特集】ストレスケア GABA、テアニン、グリシンなど 関心高まる「心の健康」

機能性表示追い風に

厚生労働省の調査では、国民の約7~8割が何らかのストレスを抱えていることが報告されており、ストレスや疲労を感じた際、気軽に摂取できるサプリメントや健康食品は現代人の強い味方だ。機能性表示食品制度がスタートし、「ストレス緩和」「睡眠の質の向上」などの訴求が可能となったことで、各社の同カテゴリー対応の機能性素材の提案が活発化。受理品目の約10%が「快眠・ストレス・疲労」となっており、薬物療法に頼らないストレスケア市場のさらなる伸長が見込まれる。


高まるセルフケア意識

多くの人が抱える長時間労働による過労や睡眠不足、人間関係などに起因するストレス。厚生労働省の調査では、国民の約 7 ~ 8 割がストレスを感じている。労働安全衛生法の改正で、2015年12月より従業員数50人以上の事業所を持つ事業者は、従業員に年 1 回以上のストレスチェックが義務化されるなど、国を挙げてメンタルケア対策が行われるようになった。

過度あるいは長時間におよぶストレスは、不安感や不眠、過食、食欲不振、肥満、脱毛など、心身に大きな影響を及ぼす。近年はセルフメディケーションの浸透もあって、欧米に比べて馴染みのなかった「メンタルケア」への意識も向上。軽度のストレスや不眠を感じる人たちもサプリメントや健康食品を気軽に選択する流れができつつある。

近年は、ストレスと活性酸素の密接な関係が解明され、過度のストレスで体内・・・

オリジナルデータ有する優良素材多数

拡大するストレスケア市場へ向け、各社が提案を活発化。すでに機能性表示食品として届出受理済み、申請済みなど、高機能素材が多数上市されている。

常磐植物化学研究所では、機能性表示対応の『ベネトロン®(ラフマ抽出物)』を提案。抗うつ・不安作用、GABAとの相乗効果など多角度からの独自エビデンスを有している点が強みだ。単体摂取のヒト試験ではうつ・不眠効果を実証しており、安眠訴求のナイトサプリを中心に拡販を図っている。

総合受託企業の備前化成では、「抗疲労・睡眠改善・抗ストレス作用」をヒト試験で確認した独自原料『ニンニクエキスパウダー』の原料供給およびOEM供給を行う。「睡眠の質と時間の向上」、「疲労感の軽減」「ポジティブな感情を高める」「QOL向上」などの効果を確認しており、ドリンクやスープなどの一般食品への配合にも適している。また同素材にGABAを配合した『ギャバリック』は、機能性表示食品として届出受理されている。サンエフはストレスによる緊張緩和や睡眠促進効果を訴求する『L-テアニン』の原料・OEMを提案。価格・供給の両面で安定した高品質原料で、サプリメント・菓子類、ドリンク用途でのサンプル依頼が相次いでいるという。

機能性表示食品『快眠サプリメント』が受理されたエフアイコーポレイションは、同製品のOEM供給を本格的にスタート。L-テアニンを機能性関与成 分 と し て おり、「夜間の良質な睡眠(起床時の疲労感や眠気を軽減)をサポートする・・・

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