研究所もつ食品素材メーカーなど
「会員企業の拡大進め、機能性表示の発展に貢献」
今年4月、都内で健康と食品懇話会の定時総会が開催され、新会長に㈱明治の執行役員・研究企画部長の谷口茂氏が就任した。同氏に機能性表示食品制度や、安全性・品質確保に向けた取り組みのほか、新たな活動計画などについて話しを聞いた。
―― 平成29年度の事業計画について
健康と食品懇話会は、(一社)健康食品産業協議会、並びに関連団体と密に連携しながら、産業発展に向けた課題解決、また安全性・品質確保に向けた取り組みを行っている。現在の会員は、大手食品・食品素材メーカーを中心に38社になる。
平成29年度事業計画としては、各ワーキンググループ(「有効性」「安全性」「消費者研究」など)の活動をより充実化させていく。具体的には、機能性表示食品制度に対する意見集約、健康食品GMPや原料などの安全性認証を活用した品質確保のあり方に関する研究、安全性自主点検第三者認証マークの普及・啓発、健康食品に対する使用・意識実態に関する消費者アンケートの実施など。機能性表示食品に関して言えば、未成年、病者データの扱いや、観察研究データの考え方などについて、引き続き、議論していく。
長年実施している消費者アンケートは、定点観測に加え、タイムリーなトピックスも盛り込みでおり、こうした調査は他にないと思う。業界内からも一定の評価を頂いており、今後も継続して行っていく。
―― 新たに取り組んでいきたいことは
健康食品に関する健康被害などが発生した場合に、メ デ ィ ア な ど に 対し て 迅 速 に 対 応 でき る 仕 組 み づ く りが必要だと考える。健 康 と 食 品 懇 話 会の 会 員 企 業 は 自 社・・・
谷口茂(たにぐちしげる)~経歴~
神戸大学農学部農芸化学科卒。1982年に明治乳業㈱入社。その後、2011年に㈱明治・乳製品ユニット乳製品商品企画部長に就任。2015年に㈱明治・研究本部食機能科学研究所長に、同年6月に同社・執行役員に就任。昨年、同社執行役員 研究本部研究企画部長(現任)に就く。