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中国で有効な販売チャネルとは? 外資、MLM・宣講販を活用

中国において、保健食品の販売チャネル別売上高をみると、MLMが 1/3 近くを占めている。例を挙げると、完美社は2016年の売上が216億元(約3,520億円)となり、コーンペプチド玄米胚芽錠剤は20億元近くの売上を達成している。現在、中国商務部は85社にMLMのライセンスを与えているが、今年中に100社になる見込みで、その申請要件は以前より緩和されている。中でも外資系はすでに30社で、今後、日本の大手企業にとっては一つの選択肢になるとみられる(POLAは2013年にライセンス取得)。中国保健協会コンサルテーション委員会でも、外資系企業へのアドバイス実績が豊富だ。


一方、宣伝講習販売は政府によって厳しく管理されているが、いまだに高い需要があり、納豆カプセル(保健食品)、酵素、ロイヤルゼリー(保健食品)、プロポリス(保健食品)などの商品が浸透している。日本の商品も代理店経由でかなりの売上を達成しているようだ。知人の企業では当初、納豆カプセルを中国へ紹介し、宣伝講習販売へ卸すことで大成功をおさめたが、一昨年からカプセル剤型の輸入には保健食品の許可が必要となったため、売上は縮小している。

宣伝講習販売へ卸すことはチャンスではあるものの、コンプライアンスの度合いによるリスクにも注意する必要がある。中国では通信販売や会員制プラットフォームなど、種類がたくさんあるため、それらと協力することにより、成功の可能性を高めることができるだろう。

特にダイエット市場でみると、中国は・・・

媒体紹介


王鶴松 96年上海外国語大学日本語学部卒業。現在、中国保健協会コンサルテーション委員会の副会長、秘書長、中国保健協会機械類保健用品分会の副秘書長を兼務。[email protected]

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