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【健産online】グミ型サプリ人気、栄養においしさ UHA味覚糖、養命酒など

グミ型サプリメントの売れ行きが好調だ。錠剤やカプセルが主流だったサプリメント市場に、グミ型商品が次々と登場している。おいしく手軽に栄養を補給することができ、錠剤を飲み込みにくい子供も摂取しやすいことが人気の理由だ。UHA味覚糖は新たな商品発売も予定し、「本格的なサプリメント」としてのイメージ定着を図る。養命酒製造もハーブの知識を生かしてすでに商品は計5品、今年も新商品を予定する。


米国では、グミ型サプリメントの市場が急成長している。New York Timesによると、昨年のサプリメント市場は410億ドル(約4兆5千億円)で、グミ型の商品は前年度比25%増の10億ドル(約1100億円)に達する見込みだ。

この影響を受けて、日本でも食品・飲料メーカーがグミ型サプリメントの販売を始めている。UHA味覚糖は、「錠剤、カプセルのサプリメントは、あたかも薬のようで毎日飲むのがつらい」「続けるのが面倒」といった消費者の声に着目し、2015年から「UHAグミサプリ」を発売。同社のマーケティング担当者は「グミ形状なら手軽においしく摂取でき、サプリメントを摂る習慣を続けることができる」と話す。売り上げは好調で、今年は機能性表示食品、子供向け商品を新たに発売した。消費者が購入しやすい10日分のパッケージをコンビニで展開するほか、20、30日分の商品をドラッグストアで販売する。「製菓会社としてグミを作ってきた経験を生かし、味にはこだわりがある」。多様なフレーバーを揃え、新たな商品発売も予定する。近くCMも一新し、お菓子のグミではない「本格的なサプリメント」としてのイメージ定着を図る。

同社はまた、必須栄養素をすべて配合した「完全食COMP」を販売するコンプ社と「COMPグミ」を共同開発。コンプ社は、水などに溶かして飲むパウダー状の商品を発売していたが、グミ形状ならば、携帯にも便利で、水なしでそのまま摂取することができる。20~30代の男性に人気で、オンラインの事前予約受付開始時から注文が殺到。発売数日で完売し、現在は追加生産中だ。

養命酒製造は、昨年「グミ×サプリ」を発売。当初は限定だった販売ルートを全国へ拡大し、商品も計5品まで増やした。「養命酒」で培ったハーブの知識を活用し、サプリメントの栄養素と相性の良いナツメやベニバナなどを配合した。若い女性を中心に味も好評で「子供にも食べさせて良いか」との問い合わせが寄せられるという。同社は「目安量を守れば、大人も子供も安心して食べられる」としている。今後も新商品を展開する方針だ。

富士経済の調査によると、健康や美容に良いというコンセプトを持つ食品・飲料の国内市場は拡大傾向が続き、今年度は2兆2784億円に達すると予測する。単に栄養を補うだけではなく、おいしさも訴求する商品が今後も市場をけん引しそうだ。

8月28日(月)「伊藤園VSカゴメから読み解く食品分野特有の問題と特許戦略」

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