友人の税理士のM氏は東日本大震災のボランテイアで、濡れた畳を担ぎ体力に自信を深め、突如キリマンジャロに挑戦した。10名ほどのパーティーで数名が踏破し、更に自信を深めマッターホルンにも挑戦、以来夏場はあちこちの日本の山に挑んでいる。
彼の誘いで、天城山縦走に同行した。途中二度ほど道に迷い、疲れた道を引き返す不愉快さ?や、石の転がる道をうんざりしながら、下山した。その後、大袈裟な自己宣伝効果か、親切な業界の山好きの諸氏から、穂高や北アルプスなどのお誘いをいただいた。
夏のニュースに出てくる垂涎の山ではあるが、高所恐怖症と高山病を危惧している。いきなりという不安を解消するための足慣らしで近場の山のお誘いも。ところが、歯医者の予約、先方の出張、雨天などで、先に進まない。
彼のアドバイスは「山は逃げない」で、リュックを詰めたり、解いたりの練習?に終始している。業界にも意外に山好きの人は多く、締め切りに追われるのとは別の、贅沢な時間の流れに暫し身を置いている。(了)