抗糖尿の代表素材として、中高年をコア層に市場を形成する桑の葉。若年層をターゲットに据え、ダイエットサプリメントとしての製品開発も活発化、市場規模は60億円を堅持している。01年には、有効成分である1-デオキシノジリマイシンが医薬品成分に分類されたことで、「含有成分の表示ができなくなった」「トクホ取得の障害になった」との声も囁かれていたが、逆に有効性が裏づけされた形となり、原料サプライヤーでは、「ブレンド素材としての引き合いが増加傾向にある」「ゼリー、飲料、菓子類など、一般食品への用途開拓の道が拓けた」とするなど、総じて好調に推移している。企業レベルでの取り組みに加え、島根県、福島県、滋賀県など、地域振興プロジェクトが進展、結実しつつあるのも桑の葉が安定市場を形成する大きな要因だ。