機能性表示がどこまで可能か?届出企業と消費者庁のやり取りが一部では暗礁に乗り上げるなどの問題で、Q&Aや新ガイドラインの作成作業が業界と消費者庁で進んでいる。こうした中で、「対象外の機能性表示」(いわゆるNGリスト)の検討も取り沙汰されている。
本紙が入手した資料では、免疫、血管、日焼け、持久力など20項目をNGとして、対応状況について解説している。
「血管(血流改善含む)」では、「健康の維持増進の範囲を超え意図的な健康増進の標榜」としNG。血圧であればOKだが、多くの人が確認できるからとの理解か。
「日焼け」では「疾病の治療効果又は予防効果」としてNGだが、本紙の取材でも「日焼けサロンに行く人と美白を気にする人では『日焼け』の捉え方は違う」というのが踏み込んだ説明である。
「免疫」では「科学的根拠に基づき説明されていない表現のため対象外」としてNG。免疫を検証するには、一対一対応の科学的根拠が必要という理解か。
これらのNG項目は20ほどあるが、Q&Aの作成作業で浮上しているもので、明文化されるかは不明。現行の「肉体改造」「増毛」「美白」などに加えられるのかは、定かではないが、企業側では「健康の維持増進の範囲外」「治療及び予防を暗示」などの指摘で、身動きができないケースもあり、明らかにしてほしいという声も。また、NG項目を増やすきっかけや固定化になるとの懸念もある。月末に予想される意見交換会でQ&Aの全体像については議論される模様だ。