アライアンスシーフーズ(東京都中央区)は新素材として、ノルウェー産の加水分解サーモンプロテイン、フレッシュサーモンオイル、サーモンカルシウムを「食品開発展(Hi)2017」(10月4日~6日、東京ビッグサイト)で発表する。ノルウェーではサーモンの養殖において抗生物質の使用が禁止されており、稚魚の段階でワクチン接種を行うため、卵から最終製品までのトレーサビリティが確立されている。
同社はヨコレイの100%子会社で、昨年、ノルウェーのオーレスンに本社を置くホフセス・バイオケア社に出資。現地では、欧米市場向けにサーモンの切り身加工を行う工場から出た頭部分などを、そのまま新鮮な状態で加水分解工場に保冷輸送(4℃)し、プロテインやオイル、カルシウムの素材に加工する。
ノルウェーでは、サーモンの養殖で抗生物質の使用が禁止されているため、稚魚の段階でワクチン接種を行う。ホフセス・バイオケア社の養殖場はユネスコの世界遺産に登録されているフィヨルド地域に隣接しており、卵のふ化から成魚の養殖まで一貫して管理している。
(現地の養殖場は世界遺産のフィヨルド地域に隣接している)
今回日本で販売を開始する新素材は、BMI値の低下などでの機能性研究も進んでおり、アライアンスシーフーズ担当者は、「健康食品や一般加工食品でどのような使い方ができるのか見極めたい。ノルウェー産のストーリー性を共有できるところと組めれば」としている。