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【特集】青汁 勢い継続も、差別化の動き活発に

本紙が今年2月に発表した青汁製品の2016年の市場規模は前年比4%増の推計1,050億円推計(前年比4%増)。ドラッグストアなど一部ルートでインバウンド特需の反動が見られたものの、市場全体では成長を持続した。今回各社への取材で2017年上半期の状況も、引き続き青汁製品が好調な動きを見せていることがわかった。本紙が6月に発表した健康食品受託加工・製造企業へのアンケート調査でも、2017年上半期の人気受注素材で乳酸菌、酵素、コラーゲンに次いで青汁は4位にランクイン。下半期見通しも4位と、2017年も通期で青汁製品の成長が見込まれる。


受託各社の青汁製品受注が順調

昨年はインバウンド特需の反動などもあって成長率に鈍化が見られたものの、本紙調査では、昨年の青汁製品の市場は、前年比 4 %増の1,050億円推計と 9 年連続の成長となった。また今回の取材では、今年上半期も青汁製品の人気は衰え知らずということがうかがえた。

シェフコ、東洋新薬、九州薬品工業、アピ、日本薬品開発、備前化成、ラシェル製薬、ミナト製薬など、青汁製品の受託加工・OEM供給で実績が高い受託各社への取材では、前年同期比 2 ケタ増の企業を筆頭に、概ね青汁の受託分野は順調に推移しているとの声が聞かれた。本紙が 6 月に発表した健康食品受託企業へのアンケート調査結果でも、2017年上半期の人気受注素材ランキングで青汁素材は、乳酸菌、植物発酵エキス、コラーゲンに次いで 4 位。前回調査より 1 ランク下げたものの、青汁製品の受注が順調に推移していることがうかがえる。

最終製品の動向をみると、店舗ルートでは依然として青汁製品は好調だ。DgSルートで売上トップの山本漢方製薬では、今期は特に『乳酸菌大麦若葉』の売れ行きが伸長しているという。アサヒグループ食品でも薬系チャネルを中心に好調とコメント。ほかにも飲料タイプの青汁製品や各コンビニが販売するグリーンスムージーなどが好調を維持。通販ルートでも大手・有力メーカーの製品を中心に概ね順調な動きを見せている。

詳しくは紙面(2017年8月16日発行号)で

整腸系がヒット、飲料タイプも好調

青汁原料では大麦若葉が圧倒的に多く、次いでケール、桑葉、明日葉、クマ笹、ゴーヤー、ボタンボウフウなどの採用実績が高い。大麦若葉は九州や中国地方など国産原料のほか、中国産やNZ産、イタリア産などの海外産原料が流通。近年は国産原料や有機原料のニーズが高まっている。その他の素材では、アピのオリジ
ナル特許素材「沈香葉(ジンコウヨウ)」、イグサ、ゴマ若葉、甘藷若葉、チシャトウ、アスパラガス擬葉、カンダバー、小麦若葉、抹茶―― などが流通。

今年2 月の「健康博覧会」をはじめ、上半期に行われた各展示会では、複数の
原料メーカー・商社、販社がモリンガの青汁原料・製品を出展していた。7 月よりフィリピン産モリンガの原料・OEM供給を開始したシェフコでは、既に大手企業が製品化に向けて動いているとコメント。スーパーフード人気も追い風に、栄養……

ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1626号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら


 

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