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【特集】サラシア属植物「牛丼」配合で一躍”時の人”

機能性表示食品の受理やトクホ認可など、近年話題に事欠かないサラシア属植物。2017年は大手外食チェーンの吉野家での採用と大々的なプロモーションが追い風となり認知度・注目度ともにアップした。機能性表示食品制度では、サプリメント形状はもとより、コーヒーなどの飲料、牛丼の具、海苔茶漬けなど多彩な17品目が受理。今年、10周年を迎えたサラシア属植物普及協会は、機能性表示の届出支援を行っており法人会員も増加中だ。ここ数年、100億円程度を維持しているとみられていたサラシア市場がさらに飛躍の時を迎えている。


◆「サラシア牛丼」インパクト大 一般食品への添加も増加中

ここ数年で大きく飛躍したサラシア属植物は、一般食品への添加も進んでいる。
今年に入り、牛丼チェーンの吉野家の『サラシア入り牛丼の具』が機能性表示食品として受理されると、続いて店舗で『サラシア牛丼』の提供を開始。各店舗でサラシア入り牛丼のバナーが掲示されるなど大きなインパクトを与えた。サラシア原料サプライヤーへの取材では「サラシア牛丼の効果で、問合せが増加した」という声が多く聞かれた。このほかにもサラシアを配合したゼリー、お茶、パスタ、お酒など様々な一般食品が増加。低糖質食品ブームにも後押しされ、機能性表示以外にもサラシアのニーズが高まっている。

◆アーユルヴェーダで5000年の歴史 機能性表示&トクホのW対応素材で注目

サラシア属植物は世界で120種類以上が報告されている、つる性の多年生木本。インドやスリランカなど熱帯地域に自生し、インドの伝承医学であるアーユルヴェーダでは、5,000年以上も前から肥満や糖尿病治療に使われていたとされ、古くからその機能性が現地で知られてきた。国内でのサラシア研究では、京都薬科大学の名誉教授である吉川雅之氏を筆頭に、近畿大学薬学総合研究所教授の村岡修氏、城西大学薬学部教授の和田政裕氏らが知られ、1990年代後半以降、各メーカーや学術機関の研究が活発化した。
これまで明らかにされてきた機能性は…

 

健康産業新聞10月4日号

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