機能性表示食品制度のQ&Aや運用改善に向けた工程表などが9月末までに相次いで消費者庁から示された。差し戻しまでの日数は上限55日、届出資料は20%簡素化することを目標に掲げた。届出Q&Aは安全性や機能性の根拠に関するものなど87項目。企業からは「差し戻しの55日という日数は目標とは言えない」「Q&Aで質問と回答がかみ合っていない部分がある」との指摘もある。業界との対話によってこうした不満を解消し、運用改善につなげることができるのか、今後の推移が注目される。
◆「55日」は適切か…企業から不満も
消費者庁では、①機能性表示食品で「変更届」を行う際の留意事項(9月26日)、②制度の運用改善に向けた「工程表」(9月27日)、③機能性表示食品に関する質疑応答集(9月29日)を相次いで公表した。
◆次は「ガイドライン改正」
今後の動きとしては、ガイドラインの改正が焦点となる。「糖質・糖類」「エキス」はそれぞれ異なる時期にガイドラインに反映されることも想定される。糖質・糖類の追加は比較的簡単で、年度内にもガイドラインに追加される可能性がある。