強権発言で4・13問題再燃
国際協調、消費者の選択権も拒否
厚生労働省監視指導・麻薬対策課の広告専門官の大川創氏は17日、都内で開かれた「健康食品セミナー」(主催・NPO法人健康食品フォーラム)で、健食の表示規制をテーマに講演し、“健食たたき”ともとれる同省のスタンスを解説した。表示規制の強化を狙った「4・13事務連絡」をめぐる問題で、前課長の村上貴久氏が陳謝したことで、業界の動揺は一見収まったかのようにみえた。だが、“言葉狩り”といわれる同省の対応方針に変りがないことが今回明らかになった。また、表示に関する国際的整合性への対応についても軽視するなど、取り締まり一辺倒の監視指導行政の姿を浮かび上がらせた。