消費者庁が「健康食品Q & A 」というパンフレットを出している。“健康食品を理解し、利用する際の注意すべきポイントを紹介する”とあるのだが。このQ & A について、読んだ人々から“な
んの役にも立たない”とか、“金の無駄遣いでは”などの声が寄せられている。
Q & A は、健康食品について、使用上の判断、選択に関する情報、使用の注意の3 項目で20の質問が建てられている。「簡単に痩せるために健康食品の利用は?」「高齢者は健康食品を使ったほうがいいか?」「効果がない場合、たくさん使ったり、高額な商品に切り替えたら効果が出るか?」など。誰が見てもNOの回答を書くための質問に見える。
その上で肝心な部分は「医者や栄養士に相談せよ」と。実は消費者もそこが聞きたいのだろうが、残念ながら、米国のように医者や看護師、栄養士の過半数がサプリメントを自ら使用し、ア
ドバイスができるような環境にない。むしろ通販メーカーでは、消費者の声に踏み込んで、医薬品との相互作用への詳細なデータベースの提供や、とり過ぎに注意、などの栄養学に基づく対
応をしているケースもある。Q & A を手にした関係者からは、機能性表示食品の制度普及を目指しながら、消費者には使うなでは、「心が萎えて不健康になる」との失望の声も。
続きは健康産業新聞11月1日号