レジャー白書によると日本のスポーツ関連市場は4兆円で、健康に関心の高い高齢者の割合が増加。フィットネスクラブ市場は前年比で2%ほど拡大しており、新規獲得・定着率ともに高まっていることがわかった。国民の健康意識が高まりスポーツにいそしむのと同時に、持久力向上や筋力維持、脂肪燃焼のためにサプリメントや栄養強化型食品を利用するケースも増えている。こうした消費者の関心の高さを背景に、サプリメント主要メーカー各社では同分野の販促を強化。市場拡大に向けて動き始めたスポーツニュートリション市場の動向を追った。
スポーツ関連市場は4兆円 好調ぶり目立つフィットネスクラブ
8 月に発表された「2017レジャー白書」によると、16年の余暇市場は70兆9,940億円。そのうち、スポーツ部門は前年並みの4 兆280億円となった。スポーツ用品が5 年連続で増加し、特にアパレルとシューズが好調維持。スポーツサービス市場ではフィットネスクラブが前年比2.1%増の4,480億円となり過去最高を更新した。
国内プロテイン市場300億円 競技者から若年女性まで利用方法多様に
全世界のスポーツサプリメント市場は、健康意識の高まりを理由に急拡大。プロテインやアミノ酸を軸に多様な製品が上市されている。世界のプロテイン市場は1 兆1,000億円を超える規模だが、過去5 年間で年率平均12%成長したとされている。世界の消費量の内訳は北米が7 割を占める一方、日本のプロテイン市場は約300億円と全体の3 %未満とまだ小さい。しかしながら、ここ数年でプロテインに対する消費者や競技指導者の理解が進んだ。
アンチドーピング認証が利用者の信頼確保
スポーツサプリメントの成分に対する安全性の担保についても体制が整ってきた。
全文は健康産業新聞で