大塚製薬は14日、世界初のデジタル医薬品「エビリファイマイサイト」が米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表した。同社の抗精神病薬の錠剤に極小センサーを組み込んだ医薬品で、服薬状況を把握することができる。
センサーは、胃液に接するとシグナルを発する。患者の身体に貼り付けるパッチがシグナルを検出し、情報を専用のアプリに送信。センサーは、消化・吸収されることなく体外に排出される。データは、スマートフォンなどの端末で確認することができ、患者の家族や医療従事者と情報共有することもできる。同社の樋口達夫代表取締役社長は「承認は大きな契機になる。服薬状況を客観的に把握することでよりよい治療に貢献する」としている。