北海道バイオ産業の全分野が売上増となり、2016年度の市場規模が初めて600億円を超えたことが、北海道経済産業局が24日に発表した報告書でわかった。
調査は3月に実施、115社からの回答をもとにまとめた。回答企業は「機能性食品・化粧品」が54.8%で最も多く、「医療・医薬」が18.3%、「研究支援」が10.4%、「アグリバイオ」が8.7%、「その他」が7.8%。その結果、15年度に前年度を下回った道内バイオ産業の16年度売上高は、見込みで638億円となり、前年度比8.1%増と伸長した。同経産局では「産業界全体として売上が伸びている」(バイオ産業課)と指摘。黒字企業は81・5%で、「黒字比率も安定している」(同)としている。「機能性食品・化粧品」は285億1800万円で、同7.9%増だった。