スーパーマーケットに並ぶ「安くて長持ちする食品」は兵士のための糧食がルーツだった。著者のアナスタシア・マークス・デ・サルセドは、公衆衛生のコンサルタント、公共政策の研究など多彩な才能を発揮するボストン在住の注目のフードライター。プロセスチーズ、パン、成型肉、レトルト食品、シリアルバー、スナック菓子、缶詰、フリーズドライさらには、食品包装用のラップやプラスチック容器など、現在では当たり前のように我々の身近にある加工食品がどのように開発され、軍と科学技術がどんな役割を果たしてきたかを探るノンフィクション作品。
『戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係』
アナスタシア・マークス・デ・サルセド 著
田沢恭子 訳
四六版・384頁
価格・2600円(税別)
発行所:白揚社
☎03・5281・9772