2年に1度開催されるヨーロッパ最大の食品素材展示会「Fi Europe 2017」が、先月28日から30日まで、ドイツ・フランクフルトで開催された。前回を200社上回る約1,600社が出展。前回比3 割増の約2万6,000人が来場したとみられる。
メイン入口から中に入るとまずカーギルの巨大なブースが正面にあり、DSM、DIANA FOOD、GNT、Symriseなどの巨大なブースが正面のラインに設置されていた。このほか、GELITA、AAK、BENEO、Roquette、など、大手企業が巨大なブースで多数出展。約100ヵ国から出展があり、国のパビリオンも16ヵ国設置。最大の中国パビリオンでは、約270社が出展しており、続く米国パビリオンやフランスパビリオンは約35社ほどだった。
日本からは7社(ハナマルキ、日本茶輸出推進協議会、金秀バイオ、キミカ、くらこん、ユニテックフーズ、ヴォークス・トレーディング)が出展し、現地法人として、味の素、森永乳業、不二製油などが出展していた。
出展品目は、乳、卵、穀物、果実、野菜、香辛料などの原料系と甘味料、乳化剤、ゲル化・増粘安定剤、調味料、色素、フレーバーなどの食品添加物が多かった。特に目立っていた素材はプロテインで、大豆、ピー、ライス、ホエイなどさまざまな種類が多数出展されていたほか、酵母エキスなども味を高める成分として多くの企業が出展していた。
ここ数年ブームとなっていた砂糖、脂肪、塩の代替品や削減(Reduction)製品は、今年のFiでも多数出展されていたが、それ以上に、栄養を高める(Enhance Nutrition)や味を改革する(Innovation Taste)などといったコンセプトで出展している企業が多く、ビタミンやミネラルなどはスポーツニュートリション系のアプローチから、食感やフレーバー、色素などは、味を絡めたアプローチで出展している企業……
ウェブでは一部を公開しています。全文は紙面(2017年12月20日発行・1634号)で
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