岩瀬コスファ㈱(東京都中央区、☎03-6202-2345)はこのほど、国産豚由来プラセンタ『バージンプラセンタ®』(佳秀工業㈱製)専用の新工場が本格稼働した。
『バージンプラセンタ®』は、既存のプラセンタ原料である、北海道のサラブレッド胎盤から抽出した馬プラセンタエキス粉末原料『馬プラセンタFD100』やSPF豚プラセンタエキス粉末原料『豚プラセンタFD100』(ともに㈱三共バイオケミカルズ製)などの好調を背景に、スキンケアやスカルプケアなどの化粧品・医薬部外品用途および健康食品用途における新たなニーズを踏まえて1月から本格供給に着手。
原料は、国内の品質管理・衛生管理に優れた養豚場より、健康な豚の朝一番に回収した新鮮な胎盤のみを使用。回収から冷蔵(温度管理)、洗浄、袋詰め、冷凍保管、出荷までの工程をマニュアル化し、胎盤の「鮮度」と「安全性」の遵守を徹底。最大の特長は、胎盤を固体と液体に分離精製し、異なる細胞賦活作用を持った低分子化エキスと、高分子含有生エキスを“Wエキス”としてブレンドした点。凍結融解抽出法で得られた高分子含有のエキスの純度を守るため、63℃以下の管理を徹底し、医療グレードの0.22μmフィルターで低圧膜ろ過することで有効成分に掛かる負荷を最小限に留めた。そのほか、真空凍結乾燥も用い有用成分の濃度や活性を維持しつつ、安全性の確保を実現した。
なお、低温加熱によるウイルスの不活性化について京都大学ウイルス研究所と共同研究を行い実証試験済みのほか、専門機関でのヒト臨床試験にてアレルギー性や刺激性に問題ないことも確認済みだ。11月には、『バージンプラセンタ®』専用の新工場も本格稼働。来春には原材料GMPも取得する見通しだ。
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