この三が日にラジオで「最後の将軍」(司馬遼太郎)の朗読を聴いた。前半を聞き逃し、本を探すのも手間なので、アマゾンで調べると本代1円、送料260円程とあり早速注文すると数日後、山梨の古書店から届いた。
一円で商売になるのだろうか?
社内会議で、この話を紹介すると、ウェブ上の検索で一冊80円で送れるなどの解釈のコピペを送って来る社員がいた。取材でも総務でもこういう仕事の処理をしているスタッフが増えてがっかりする。仕組みは想像がつく。どのように応用するかを期待していた。自分で調べて見ると日本郵政なら、全国一律150g以内で180円と、これが消費者価格であるが、それにしても本は一円でも手数料で100円ほどが払われれば、古書店は店頭で販売するのと変わらない。一方で、配送業者の値上げ競争をきっかけに、「日本郵便の値上げが3月からで、年末年始の注文が殺到、遅れが生じるのでは」との記事が出ていた。
中小企業の総務は経費削減という事から、こうした情報には敏感で、重さや企業別の料金比較、値上げ情報などをよく知っていた。一方で、宅配料金がわかりにくい中で、古本1円をうたい、宅配料で調整するビジネスも大したものだ。こうした情報に知識はあっても現場でどのように生かすか?知恵が働かないと機能不全と言わざるを得ない。かくいう我が社も10年以上前から何の疑問もなく同じ宅配業者に同じ包装ケースで昔からお付き合いしているようだ。本の取り扱いを考えると頭が痛くなる。
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