アガリクス安全性問題
「食安委、不毛な安全議論」との批判も
「アガリチンは原因物質ではない」――。アガリクス市場が壊滅的打撃を受けた『キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒』(以下、B製品)の発がんプロモーション作用問題で今月12日、食品安全委員会ワーキンググループの会合が開かれ、2006年2月から重ねてきた追加試験の結果がまとめられた。
アガリチンは「シロ」だったが、ワーキンググループでは、「その他の製品についても、この際発がんイニシエーション(発がん試験)、およびプロモーション(発がん促進試験)の実験をして再確認したい」などさらなる追加試験を要求する声も。
これに対し、「一科学者の興味の問題で、食品が安全かどうかの議論から逸脱している」など疑問の声が上がっている。厚労省の今後の舵取りが注視される。