厚生労働省は1月18日、都内で「データヘルス・予防サービス見本市2017」を開催した(名古屋は昨年12月に開催)。今年のテーマは「予防・健康作り 進化の実現へ」。ヘルスケア事業者による参加・体験型ブースの出展やセミナーを通し、予防・健康増進製品・サービスについてのあらゆるステークホルダーの連携促進が主旨となっている。
会場の出展ブースは、「データヘルス計画」「予防・健康づくりインセンティブ」「生活習慣病の重症化予防」「健康経営・職場環境の整備」「わかりやすい情報提供」「後発医薬品利用推進」の6つのゾーンに分けられており、30の事業者が出展。国や自治体の健康増進への取り組みのほか、医療保険者や企業に向けた問題解決の事例や最新製品・サービスの情報提供が積極的に行われていた。これらの多くが体験型展示になっており、その場で双方が積極的に意見交換を行うことが可能。これが本見本市の大きな特徴の1つといえるだろう。いずれのゾーンにおいても、インターネットやビッグデータ、クラウドを利用した情報提供・共有による製品やサービス、取り組みの展示が目立っていた。
イベントの最後には、来場者の投票による「出展者アワード 2017」の表彰式が行われた。「展示・接客部門」は、家庭と職場の健康経営をテーマにした(株)あまの創健、「製品サービス部門」では、420万分人の医療デビッグデータに基づき紙とWebを駆使したサービスの展示を行った(株)日本医療データセンター/ヘルスデータ・プラットフォーム(株)がそれぞれブランプリを受賞した。
<受賞事業者一覧>
「展示・接客部門」
選出ポイント:出展ブースのわかりやすさ
グランプリ (株)あまの創健
優秀賞 (株)日本医療データセンター、ヘルスデータ・プラットフォーム(株)
優秀賞 オムロンヘルスケア(株)
「製品サービス部門」
選出ポイント:課題解決につながっているか
グランプリ (株)日本医療データセンター、ヘルスデータ・プラットフォーム(株)
優秀賞 (株)あまの創健
優秀賞 (株)エス・エム・エス
なお、ヘルスケア分野における社会的課題の解決に挑戦している優れた団体・企業等を発掘し表彰するビジネスコンテスト「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2018」(経済産業省)も併催された。