美容ドリンクが一大市場を形成

肌の定番素材として抜群の認知度を誇るコラーゲン。末端市場は市場形成を牽引してきたパウダータイプに加え、近年コラーゲンドリンクの上市が続いている。末端市場は新規企業の参入も相次ぎ、豊
富な商品バラエティで賑わいを見せる一方、価格競争や機能性アピール、ターゲット層の開拓などで、シェア獲得合戦に入りつつある。原料サプライヤーはエビデンス重視、品質重視を強め、美肌に関与する代謝経路の探索、骨・関節などシニアマーケット対応を睨んだエビデンス構築を図る。こうしたなか、日本ゼラチン工業組合は昨年7月、「食用コラーゲンペプチド規格」をまとめ、市場で高まる安全性、品質保証への要求に対応。最近は、国内の水産業者が地域活性化バイオマス事業として原料供給に参入する例や海外サプライヤーの日本市場への取組強化がみられ、原料市場の動きも活発だ。本特集は、競争激化の様相をみせるコラーゲン市場の現況を分析し、コラーゲン市場の今後の可能性、求められるポイントをレポートする。