成熟市場で勝ち組・負け組が顕在化
転換期迎えた水関連機器市場

国民の「安全・安心な飲料水」「健康に良い飲料水」への関心を反映して、市場を拡大してきた浄水器や電解水生成器、機能水生成器―― などの水関連機器。代表格の浄水器は全国普及率が3割を超えるなど、市場は成熟期に入っている。業界関係者は「全国普及率は5割までは拡大するのでは」としているものの、「伸長率にこれまでの勢いは期待できない」との見方が大半だ。こうした中、買い替え需要を巡るパイの奪い合いなど競争が激化、規制強化が進む無店舗ルートを中心に、倒産・撤退も出始めている。一方では、販路や販売手法の見直し、差別化商材の投入で成功を収める企業もあるなど、勝ち組・負け組が顕在化。生き残るための戦略は―― 転換期を迎えた水関連機器の現状と今後の市場展望をレポートする。