(株)明治は、3月より自社の家庭用マーガリン類全製品(10種類)において、油脂加工の過程で生じるトランス脂肪酸を多く含む「部分水素添加油脂」の不使用を表明した。対応製品のパッケージには、「部分水素添加油脂の不使用」「トランス脂肪酸の低減」を訴求するロゴマークが掲載される。
これは、米食品医薬品局(FDA)が2018年6月から「部分水素添加油脂」の食品への使用を禁止するという規制をうけたものだが、日本では現在、米国に比べ摂取量が低いこともあり規制は設けられていない。しかしながら、同社では、近年の国内におけるトランス脂肪酸の認知率は80%と高く、消費者の関心も強いことから成分の見直しを行った。積極的な情報発信を行うことでマーガリン市場の拡大を図るとした。
なお、同社によれば、部分水素添加油脂の代替としてパーム油などを主に独自研究・開発した油脂が使用されるとしている。