「東京眼科サミット2018」がこのほど都内で開かれ、医療関係者ら約140人が聴講した。アフタヌーンセミナーでは、ケミン社のSamanta Maci氏が「ルテイン&ゼアキサンチンサプリメンテーションの科学的および経済的ベネフィットについて」と題して講演。同氏は、食品を通じて摂取することでの網膜中の黄斑部のルテインの濃度が高まることが実証されている動物試験の結果を報告した。
さらに欧州には1,700万人の加齢性黄斑変性症(AMD)患者が存在するが、1人あたり年間に90~100ドルのルテイン・ゼアキサンチンサプリメントを摂取することで、欧州全体で年に65億ドルの医療費削減に寄与するという検証結果を解説。また「大規模臨床試験「AREDS2」でルテインとゼアキサンチンのAMD患者を対象とした臨床報告はあるが、健常者の摂取を想定した場合、どのように考えているか」との質問には、「健常者であっても60歳以上であれば何らかの形でAMDが生じるため、摂取が望ましい」と回答した。
本記事は「健康産業新聞 1639号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら
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