中国健食市場650億円に
バイオ軸に産学官連携で新事業創出へ
鳥取、島根、岡山、広島、山口の5県では、微生物、酸素などを利用した熟成・発酵技術の集積が進んでおり、林原、湧永製薬、万田酵素などの有力企業が顔を揃える。さらに、健康食品や健康茶、健康飲料などの受託製造を手掛ける企業も多く、中国地方で収穫される豊富な動・植物資源や海上輸送による物流面での有利性をなどを生かし、キチン・キトサン、グルコサミン、カキ、フコイダン、酵素健食など多数の有力商材を全国に発信する。本紙の調査によると、中国5県の健食関連企業は約170社に上り、末端市場規模は650億円前後と推定される。一昨年秋には、「中国地域バイオ産業推進協議会」が発足。機能性食品や健康食品などのバイオ産業創出するため、産学官の技術連携の強化を図った。今後、地域産業活性化の新たなモデルとしてどういう発展を遂げていくのか。中国地方の健食産業をリポートする。