日本薬学会第138年会の「講演ハイライト」にローヤルゼリーの研究が選ばれた。一般講演3,595題の中から42題を選定。13日に行われた記者会見で、各分野で「だいたい100件に1件」という「選りすぐりの発表」であることを強調した。
第138年会は今月25~28日、石川県立音楽堂ほか、金沢駅から徒歩数分の会場で催される(前号に関連記事)。シンポジウム77件、一般口頭発表1,017題、ポスター発表2,576題が披露される。毎年発行している報道機関用「講演ハイライト」は、注目の研究成果を選び出すもの。選定された発表には「薬用植物の種から認知症改善薬の芽が出た!」(明治薬大、安部隆蔵氏)、「西洋野菜アーティチョーク成分に抗炎症作用」(京都薬大、松本朋子氏)、「カラダの老化を評価し“健康寿命”を延ばす」(星薬大、加地祐美子氏)―― といったわかりやすいキャッチコピーがつけられている。
熊本大院薬の江藤比華留氏は、ローヤルゼリーの粘膜免疫力アップの仕組みを発表する。ローヤルゼリーが粘膜免疫誘導に重要な「M細胞」の分化を誘導することを明らかにしたという。予防的にローヤルゼリーを摂取することで、細菌・ウイルスへの抵抗力を高めることが示唆されたとしている
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